空き家を相続したら要注意!放置すると税金6倍のリスクも

空き家を相続したまま放置するリスクを示すイメージ。家屋模型と工具が置かれている

「実家を相続したけれど、誰も住む予定がない…」
「実家が空き家になって、どうしたらいいか分からない」

そんなお悩みを抱えていませんか?

親から受け継いだ大切な不動産。しかし、そのまま放置してしまうと、思わぬリスクを抱えることになるかもしれません

今回は、相続した空き家を放置し続けるリスクと、不要な空き家をどうすべきか?というテーマでお話します🍀

目次

実際にあった沼津市の空き家相続エピソード

相続した空き家の管理に悩む家族と老朽化した家屋のイラスト

先日、沼津市内にお住まいの60代のAさんからご相談をいただきました。

「母が亡くなって実家を相続したんですが、もう3年も放置してしまって…。先週久しぶりに見に行ったら、屋根から雨漏りしていて2階の畳が腐っていました。隣の奥さんからも『庭の木が伸びて困っている』と言われて…」

Aさんのケースは決して珍しくありません。実は、このような相談が最近とても増えているのです。

実際、沼津市は全国平均と比べても空き家率が高く、市としても空き家対策の取り組みが進められている地域です

結局Aさんは、修繕に500万円以上かかることが分かり、そのままの状態で売却されました。
でも、もし相続後すぐに売っていれば、3,000万円の特別控除が使えたので、もっと多くのお金が手元に残ったかもしれません

なぜ空き家の放置は危険なのか?3つの大きなリスク

放置された空き家の外観イメージ。木造平屋の住宅が描かれている

Aさんのような後悔をしないために、空き家を放置することで生じる具体的なリスクを見ていきましょう。実は、目に見えないところで、さまざまな問題が進行しているかもしれません。

固定資産税が最大6倍に!特定空き家のリスク

「特定空き家」という言葉をご存知でしょうか? これは、適切な管理がされず、周囲に悪影響を及ぼす恐れがある空き家のことです。倒壊の危険がある、衛生上有害、景観を損なうなど、問題のある空き家を行政が指定する制度なんです。

特定空き家に指定されると、住宅用地の特例が外れて、固定資産税が最大6倍になることも!

「うちはまだ大丈夫」と思っていても、実は危険信号が点滅しているかもしれません。

  • 屋根の一部が剥がれている
  • 窓ガラスが割れたまま
  • 敷地内にゴミが散乱している
  • 樹木が隣地や道路にはみ出している

これらの状態が続くと、行政から改善勧告を受ける可能性があります。

建物の劣化による資産価値の大幅な低下

人が住まない家の劣化スピードは、想像以上に早いものです。 特に沼津市のような海に近いエリアでは、潮風の影響もあって建物の傷みが進みやすくなります

放置期間が長くなればなるほど、以下のような問題が発生します。

  • 雨漏りによる天井や壁の腐食
  • シロアリ被害による構造部分の劣化
  • 配管の錆びや詰まり
  • 庭の雑草が伸び放題になり、害虫の温床に

これらの問題は、修繕費用の増大だけでなく、いざ売却しようとしたときの査定額に大きく影響します。早めの対処が、資産価値を守ることにつながるのです。

近隣トラブルと損害賠償のリスク

空き家の管理を怠ると、思わぬ形で近隣の方々に迷惑をかけることがあります。

例えば、こんなトラブルが起こりがちです。

  • 台風で瓦や外壁材が飛散し、隣家や通行人に被害を与える
  • 伸び放題の樹木が隣地に侵入したり、道路の通行を妨げたりする
  • 老朽化した塀やフェンスが倒れる危険
  • 害虫や野良猫の住処になり、衛生問題を引き起こす

万が一、これらが原因で他人に損害を与えた場合、所有者が賠償責任を負うことになります。保険でカバーできない部分も多く、大きな経済的負担になる可能性があるのです。

相続した空き家の4つの選択肢

空き家の活用方法を説明する男性のイラスト。相続後の選択肢を紹介する場面

では、これらのリスクを避けるために、どんな選択肢があるのでしょうか?ここでは多くの方が選択する4つを簡単にご紹介します。

賃貸として活用するリフォームして賃貸物件として運用。毎月の家賃収入が見込めます。
売却して現金化する最も選ばれる選択肢。相続から3年以内なら「3,000万円特別控除」で節税も可能です。
更地にして土地活用建物を解体し、駐車場や資材置き場として活用。管理の手間が少ないのが魅力です。
親族で共有・管理する思い出の詰まった実家を残したい場合。定期的な換気や庭の手入れなど、継続的な管理が必要です。

どの選択肢にも、メリット・デメリットがあります。詳しい活用方法については、こちらのブログ記事でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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大切なのは、あなたの状況に合った選択をすること。迷ったときは、専門家に相談してみるのがおすすめです。

相続した空き家、あなたならどうしますか?

空き家の相続に関するまとめを伝える葉っぱのキャラクターのイラスト

空き家の相続に「これが正解!」という答えはありません。

でも、一つだけ確かなのは「何もしないで放っておく」のが一番危険だということ。時間が経つほど、選択肢は減り、リスクは増えていきます。

「売却がいいのかな」「どうしたらいいんだろう」そんな不安があるなら、まずは相談してみませんか?私たち縁優があなたの状況に寄り添って、一緒に最善の道を探します。

もちろん相続前の土地・建物についてのご相談も大歓迎です!

大切な実家の今後について、ぜひお聞かせください🍀

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